パートナーからのDV

更新日： 2023年01月16日

ＤＶ（ドメスティック・バイオレンス）とは

配偶者やパートナーなど親密な間柄でおこる暴力のことをいいます。

ケンカとは違う？

ケンカとは「言いあったり殴りあったりしてあらそうこと」であり、互いに対等な関係で、一時的に行うものです。
DVは「身体的・精神的・経済的・性的」に一方的に相手に暴力をふるうことを言い、それが継続的に行われ、深刻化してしまうことを言います。

どんなことがＤＶになるの？

【身体的暴力】
殴る、ける、髪をひっぱる、腕などを強くつかむ　など

【精神的暴力】
怒鳴る、無視をする、傷つく言葉を言う、他の人との付き合いを制限する　など
例えば…『妻から心ない言葉を常に言われる、自分のものを捨てられる。』
『夫以外の連絡先をすべて消すよう命令された。』

【経済的暴力】
生活費を渡さない、外で働かせない、家計を厳しく管理する　など
例えば…『妻に給料をすべて渡すよう強要されており、飲食代すらままならない。』
『夫は自分の趣味にお金を使うのに、妻である自分がお金を使うことは許されていない。』

【性的暴力】
性行為の強要、避妊に協力しない　など
例えば…『子どもを望んでいないのに、避妊をしない性行為を強要される。』

これらの暴力はひとつではなく、あらゆる種類の暴力を同時に受けることがあります。

DVは、その被害が他人に見えづらく、誰かに相談しても「よくあること」「問題があるように見えない」と思われてしまうという問題があります。
また、女性から男性への暴力については「男のくせに情けない」と言われると思い、被害にあわれている方が相談しづらいという問題があります。

デートＤＶとは？

DVは婚姻関係にある男女間で起こるだけではなく、交際中のカップルの間でも起こりうる問題です。
このようにDVのなかでも、特に若者を中心に、交際相手からふるわれる暴力のことを『デートDV』と呼びます。
起こりうる暴力はDVと同様ですが『DVは結婚している人にだけに起こる』という先入観から、重大な問題を見落としてしまうことがあります。