産業
水産業
紋別市の概況
我が紋別市は、冷涼で低湿な北海道内では比較的に穏やかな気候に恵まれ、道内でも早くから漁場として開け、その豊かな「海」に支えられた大自然を活かした『水産業のまち』として発展して来た。そしてオホーツク海の中央に位置する紋別港は『重要港湾』に指定され、移出入のみならず水産物を中心とした海外との重要な貿易港でもある。
紋別市は、以前は沖合底曳や北洋漁業などの大資本を要する大型漁業が盛んであって、それに伴い早くから先進的な加工・流通がなされて来た。反面、沿岸漁業は零細な者が多く、仕込みによる商業資本に支配されながら、ホタテやカニなど、繰り返す好不漁に悩まされていた。戦前戦後の紋別水産界において、有力代議士であった松田鉄蔵と最新の加工技術に熟練し、元水産庁の役人でもあった松崎隆一の両人が、当地に与えた影響は大きく、また、マルハやニチロ、ニッスイなど大手資本が早くから進出したことが、今日の紋別産業界の基礎を築いたと云え、戦後間もなく、全国初の水産モデル地区に指定され、地元水産3組合が合併し、組織の強化が図られて重点的に国からの支援を受けると昭和30年代半ばまでには全国でも稀に見る近代的な水産都市が形成された。
その後の200海里専管水域の設定による漁業規制の強化は、沖合・遠洋漁業の衰退をもたらし、資源の急激な減少もあって、かつては凡そ40隻はあった大型船が、今ではたった4隻にまで減少、主に加工とされる「スケソウ」などの多獲魚の水揚げが激減し、大手加工場が撤退するなど、それは加工業の業態の変化ともなった。
不安定であった沿岸漁業は、ただ獲るだけの漁業から育てる漁業へと転換し、協業化、共業化も進んでホタテやサケ・マスを中心に漁業生産の安定化が図られ、この増養殖が全水揚げの6割強を示すようになって、漁業経営は次第に安定して来た。漁協の組合員は約170経営体、漁獲は平均7万トン、78億円内外にある。
そして加工・流通においても、消費者が強く望む「食の安心・安全」に応えた衛生と鮮度が高度に管理される「HACCP」への対応により競争力のアップを図っており、水産加工場数も大よそ70軒弱、従業者数は大よそ1,900人という、北海道を代表する水産都市である。
もんべつの水産
紋別市の水産の概要をまとめた「もんべつの水産」(2022年版)を発行しました。
近年の年間取扱高をはじめ、これまでの紋別市を取り巻く水産の歩みなどを分りやすく掲載しておりますので、ぜひご活用ください。
- 「もんべつの水産」(2022年版) [PDF|1461.5KB]
- 「もんべつの水産」(2021年版) [PDF|973.3KB]
- 「もんべつの水産」(2020年版) [PDF|1312.8KB]
- 「もんべつの水産」(2019年版) [PDF|1205.1KB]
- 「もんべつの水産」(2018年版) [PDF|1739.5KB]
- 「もんべつの水産」(2017年版) [PDF|1642KB]
- 「もんべつの水産」(2016年版) [PDF|1699.4KB]
- 「もんべつの水産」(2015年版) [PDF|1630.9KB]
- 「もんべつの水産」(2014年版) [PDF|1028.5KB]
- 「もんべつの水産」(2013年版) [PDF|1633.6KB]
- 「もんべつの水産」(2012年版) [PDF|1127.7KB]
- 「もんべつの水産」(2011年版) [PDF|1007.9KB]
- 「もんべつの水産」(2010年版) [PDF|1077.5KB]
農業
紋別は海のまち、そして漁業のまち。けれども農林業も、漁業とならぶまちの基幹産業として歩み続けてきました。この、うち農業では酪農や畜産、 畑作などが営まれてきています。 酪農の中心は乳牛・肉牛で、毎日160トン以上も生産される牛乳は市内の工場で新鮮な乳製品に加工され出荷されます。また畑作では、海に負けないぐらいの恵みを もたらす豊かな大地の中で古くからの主幹作物であるビートのほか、スイートコーン、じゃがいもの生産が取り組まれ、オホーツクの食料生産基地として歩んでいます。
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