バランスシート

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作成の意義・目的

市がこれまでに形成した資産はどれくらいあるのか?そしてその資産形成に要した財源の内訳はどのようになっているのか? 借金はどれくらいあるのか?こうした市民にとって素朴な疑問は、単年度収支の「歳入歳出決算書」から把握することは困難です。そこで、民 間企業の貸借対照表に相当するバランスシートを作成し、財務状況を簡潔に明らかにすることが求められています。総務省は、「資金の源泉と 使途を表すもの」という考え方に沿ってバランスシートを作成する見解をとっています。この考え方は、もともと効率的な企業経営を行う経営 者が自らの経営資源等を的確に把握することを目的としたものであり、税金の効率的な活用が求められている地方自治体の財政運営に役立つも のと考えられるためです。

バランスシート作成による効果
  • 決算統計数値を使用することから、現行制度の枠内で資産・負債を把握することができる。
  • 行政のアカウンタビリティの向上を図ることができる。
  • 経営状態を情報公開することにより住民サービス向上が図られる。
  • 職員のコスト意識の向上を図り、資源の有効活用、行政活動の効率化が促進できる

作成の手法

(1)普通会計

普通会計の概念は、全国の自治体が統一的な基準において財政状況を比較するため、一般会計にいくつかの特別会計を加え(紋別市の場合は営 農飲雑用水道会計)、特殊な経費を加減したもので、決算統計上で使用されているものです。バランスシートの作成にあたり、その作成方法が 決算統計の数値を利用することが標準的となっていることと、住民が他自治体との比較検討を行う場合に容易であることなどから、普通会計に て作成したところであります。

(2)取得原価主義

企業会計においては、取得原価主義の会計から時価主義会計と転換されているところでありまが、公会計においては、道路や学校など社会資本 の蓄積とその世代間負担を現すことにその意義があることから、取得原価主義において資産を計上しております。

(3)決算統計データ

決算統計のデータは、昭和44年度に遡って電算化されたデータが存在すること、すべての地方自治体で統一的なデータを把握できることから、決算統計データを 使用したところです。昭和44年以前のデータについては、庁舎等が該当しているが、その評価額を算定することに労力を要することから、今回は算入しておりません。

(4)出納整理期間

会計年度末(3月31日)を基準日とし、出納整理期間中の資金の出入り(旧年度分)は、3月31日で終了したものとして処理しています。

資産・負債・正味資産について

1.資産

  1. 有形固定資産 市が実施する普通建設事業について、資産として計上しました。減価償却については、土地以外のものについて、耐用年数を地方公営企業法施行規則を参考に設定し、定額法で計算しました投資等 投資等は、「投資及び出資金」「貸付金」及び「基金」に分類し、基金のうち流動性の高い、財政調整基金と減債基金については、流動資産に分類しました。
  2. 投資等 投資等は、「投資及び出資金」「貸付金」及び「基金」に分類し、基金のうち流動性の高い、財政調整基金と減債基金については、流動資産に分類しました。
  3. 流動資産
    現金預金として流動性の高い、財政調整基金と減債基金、形式収支である歳計現金、未収金として、市税滞納額、貸付金未調定額(返済期限が到来していない分)を表示しました。

2.負債

  1. 固定負債
    地方債については、翌年度に支払いを予定する額を控除した、元金償還額について計上しています。退職給与引当金については、年度末に全職員が普通退職した場合の退職金(職員数×平均給料月額× 平均勤続年数による普通退職の支給率)を計上しています。
  2. 翌年度償還予定の公債費について計上しております。

一年基準により、一年以内に支払期限が到来するものを流動負債、それ以外を固定負債としました。

3.正味資産

営利活動を目的としない地方公共団体のバランスシートを作成することが目的であることから、資本・持分等の名称を用いず、正味資産と表記しました。その資産 形成に至った財源として、国庫支出金・北海道支出金・一般財源に区分しています。

お問い合わせ

総務部/財政課/財政係

電話:0158-24-2111
内線:248・461

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