部活動改革の取組（部活動の地域移行）

　中学校部活動を学校単位の活動から、地域との連携・地域での活動へと移行するものです。スポーツ庁や文化庁では、少子化が進む中、将来にわたり生徒がスポーツ・文化芸術活動に継続して親しむことができる機会を確保するため、学校と地域が連携する取組や活動の場を地域に移行していく施策を推進します。
　国では、令和5年度からの3年間を「改革推進期間」として位置づけています。

　少子化に伴い学校部活動の規模が縮小しています。各学校の部活動は、人数不足からチームを編成できず団体種目は廃部が進み生徒の選択肢が少なくなっています。
　このような現状を踏まえ、本市の生徒が、将来にわたり、継続してスポーツ・文化芸術活動に親しむ環境づくりを検討協議するため、令和4年度から2年間にわたり、教育委員会、小中学校長、スポーツ・文化芸術団体、ＰＴＡで構成する「紋別市部活動検討協議会」を設置し、今後の部活動の方針を決定しました。

　紋別市における部活動の地域移行及び持続可能で多様なスポーツ文化芸術における活動機会を確保に向け、教育委員会、小中学校、スポーツ・文化芸術団体、ＰＴＡで構成する「紋別市部活動検討協議会」を設置しました。

　紋別市部活動検討協議会の意見を反映し策定した「紋別市部活動の地域移行に関する推進計画」に定めたスケジュールでは、令和6年度から2年間は、中学校が連係して生徒の部活動を選択肢を確保する取組として、「拠点校方式の学校部活動」を展開していきます。
　また、令和8年度までのこの期間には、学校部活動に代わり多様な体験機会、持続継続性の高いスポーツ活動を目指す「地域スポーツクラブ」の設置準備に向けた取組を推進していきます。

　平成30年3月にスポーツ庁から「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」、平成30年12月に文化庁から「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」が示されました。
　教育委員会では、それらのガイドラインを踏まえ、紋別市の学校部活動の在り方が明確になるよう平成31年3月に本方針を策定し、令和6年3月に記載内容の一部を改正しました。

「学校単独部活動」と「拠点校方式の部活動」
　既存の学校単独で実施する部活動に加え、令和6年度から2年間は「拠点校方式の部活動」を展開します。
　拠点校方式の部活動は、在籍校で選択できない種目であっても、拠点校となる中学校が他校の生徒を受け入れる部活動で、令和6年度からオホーツク地区中体連や吹奏楽連盟の大会にも出場することができます。

　令和6年度から2年間の地域クラブの仕組みづくりにあたっては、社会教育に携わる関係者を中心に、子どもたちの新たな活動環境である地域クラブの運営体制等を協議する「紋別市地域クラブ準備委員会」を設置し、子どもたちの活動の場を確保する取組みを推進していきます。

　学校部活動に代わり、中学生が文化芸術活動を継続できる取組みとして地域文化クラブを設置し、生徒は地域の指導者から専門的な指導を受けることができます。
　令和4年度からＮＰＯ法人紋別文化連盟に管理運営を委託して実施しています。

　令和8年度以降の地域クラブの展開に向けた取組みは、令和5年度に策定した「紋別市生涯学習推進計画（改訂版）」及び「第2期紋別市スポーツ推進計画」と歩調を合わせ、紋別市部活動の地域移行に関する推進計画に基づき設置方法を決定していきます。
　令和8年度の地域スポーツクラブの設置に向け、令和6年度からの2年間は、運営団体、実施主体の選定、児童・生徒のニーズ把握と時代に即したメニューを展開、最適な活動日数や活動時間での実施を検討し、スムーズな中学校部活動地域移行を進めます。
　また、持続性が高いクラブ運営をするための指導人材の把握や確保を進めるとともに、活動場所は小中学校の体育館やグラウンドのほか社会教育施設の活用も想定しています。施設利用にあたっては、学校の負担なく施設の円滑な利用を進めるため、活動の際の利用ルールを作成していきます。