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会議録
- 12月3日
- 12月9日
- 12月10日
- 12月12日
一般質問
議決結果
決議文
紋別市内における外資系企業による金銀等の試掘並びに採掘に反対する決議
紋別市環境基本条例に「環境の保全及び創造」を高々と掲げる本市は、オホーツクの豊かな自然環境の下、過去の数々の困難を乗り越え、今や我が国の食を支える、誇るべき漁業と農業を基幹産業としている。
この度、紋別市内を出願区域として、複数の外資系企業が金鉱山の開発に向けて鉱業権(試掘権)を出願したことが判明した。
既に1社は試掘権の許可を得て、令和2年2月20日、市内に21鉱区を設定登録し、本年度は、さらに2社が試掘権を出願中である。
本市においては、鉱山に起因する大規模な有毒物質の流出が過去2回発生し、藻別川流域に甚大なる鉱害問題を派生させ、住民に対しては深刻な保健衛生上の被害を、基幹産業である漁業に対しては壊滅的な被害をもたらした歴史がある。
鉱山開発にあたって可能性のある、水を中心とした環境汚染は、住民の健康をはじめ、土壌や生態系に深刻な影響を及ぼすとともに、水産物や農産物への計り知れない被害となり、本市の基幹産業に致命的な打撃を与えかねず、地域のみならず国益をも損なう事態となりかねない。また、その風評被害は本市に止まらず、オホーツク沿岸の自治体はもとより、全国に波及し、今日我が国の重要な輸出品であるホタテをはじめとした水産物を巡る国際問題をも惹起しかねない。
閉山後、半世紀を経て、未だ鴻之舞鉱山では坑廃水処理が行われている事実から、外資系企業による試掘・採掘は、将来の永続的な管理義務に関しての危惧も大きい。
よって紋別市議会は、紋別市内における外資系企業による金銀等の試掘並びに採掘に断固反対する。
以上、決議する。
令和6年12月12日
北海道紋別市議会